【ふとん】のプロがおすすめする、【羽毛ふとん】の選び方シリーズ② 《キルト編》

~羽毛ふとんのキルトって気にしていますか?っていう話~

プロがとかく陥りがちなワナがあります。

「自分が知っていることは、世の中の人は当然知っている」と勘違いしてしまうことです。

私たち「ふとんのプロ」は、毎日毎日「ふとん」のことについて考えています。ひょっとすると寝ていても夢の中で考えているかもしれません。

ですが、普通、毎日「ふとん」のことについて考えている人はいません。

考えるとしても、買い替えようと思った時期だけで、それも数年に1回ぐらいの感じだと思います。それが普通です。

なので、いざ買い替えようと思ったとき、困ってしまいます。「何を基準にして買えばいいのだろう・・・?」と・・・。

あまり考える機会がないので(もちろんそれがダメだといっているのではありません。)そもそもの知識がないのです。

そのために私たち「ふとんのプロ」がいるのですが、ちょっとずつその知識をご披露していきたいと思います。

ということで、今回は、「羽毛ふとんの選び方シリーズ」第2弾として、羽毛ふとんを選ぶときに重要な、「キルト」について説明したいと思います。

キルトは羽毛ふとんの名脇役!

羽毛ふとんを選ぶとき、「キルト」は重要な選択基準になります。

羽毛ふとんの主役はもちろん、「羽毛」です。その種類や量などによって、羽毛ふとんのそもそものレベルを左右していきます。

ですが、主役がどんなに頑張っても、主役を引きたてる脇役がダメでは、せっかくの主役が死んでしまいます。

羽毛ふとんの脇役には色々ありますが、重要な脇役の一人が「キルト」です。

「キルト」に選択いかんによって、主役の「羽毛」が生きるか死ぬか決まるといっても過言ではありません。

そもそも「キルト」って?

「キルト」は「縫い方」のことです。

縫い方次第で、温かさや質感が変わってきます。寝心地が全く変わってくるということです。

想像してみてください。どんなに良質な羽毛ふとんであったとしても、寝ている間に羽毛が端によってしまい、自分の体の上には布しかのっていなかったという現象を・・・。

全くもって本末転倒です。良質な羽毛が入っていても、実際は羽毛のない「ふとん」で寝ているとは・・・。

そのように、羽毛ふとんの羽毛を、隔たらないように保って、しかも膨らみを保つのが「キルト」の役割になります。

そんな重要な役割を担う「キルト」にも種類があります。

色々ありますが、3つだけ覚えておいてください。

「タタキキルト」

「立体キルト」

「2層キルト」

です。

簡単に説明すると、

「タタキキルト」は、表と裏を直接縫いつけたものです。

「立体キルト」は、表と裏の間に仕切りを入れて、縦の層を作ったものです。

「2層キルト」は、立体キルトの縦の層に加えて、横の層を加えたものです。

そのほか、襟元のつなぎ目をなくすキルトや、湿温度を調整するキルトなどがありますが、とりあえず、この3つのキルトが基礎となります。

やっぱり優れているのは2層キルト

羽毛ふとん選びで重要点として、保温・保湿などがあります。

そう考えれば、層がたくさんある羽毛ふとんが優れているということになります。

この3つのキルトの内、層が一番多いのは2層キルトです。

もちろんコストとの関係もありますが、やはり「ふとんのプロ」としてお勧めできる、キルトは2層キルトとなります。

ただ、睡眠のお悩みとニーズや予算に応じて、ご提案できるキルトの種類も変わってくるのも事実です。「ふとん」でお悩みなら、お近くの寝具店へご相談するのがいいと思います。

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